前回放射線部のコラムで皆様に放射線の被ばく線量についてのお話をさせて頂きましたが、今回お届けする内容は、放射線を扱う検査についての疑問をQ&A 形式でお答えしていきたいと思います!
Q①. X線検査は危険?
A.
X線検査の危険度は年齢、被ばく線量、および被ばくした体の部分によって大きく異なります。年齢は若いほど、線量は多いほど被ばくした部分が生殖線や骨髄(造血臓器)が含まれるほど危険度は増すといえます。しかし、X線検査のように放射線量が低い場合は、公衆の集団を想定した統計上推定計算によると、全身に1ミリシ-ベルトを被ばくした時、致死性のがんの発生する確率は10万人に1人以下と言われています。診療で用いられるX線検査では全身にX線を照射することはありません。必ず検査をする部位を限定しており、例えば胸部レントゲン撮影の場合の放射線量は0.06ミリシーベルトである為、危険度はさらに低くなるといえます。
Q②. 身体に浴びた放射線は体に残るの?
A.
放射線を浴びると、その放射線がいつまでも体内に残るのでは?と疑問に思いませんか?放射線の被ばくという現象は熱や太陽光線を受けるのと同様に体に残ることはありません。
ちなみに...
前回の放射線部コラムでも掲載していますが、知らないうちに私たちは年間約2.4mSvの被ばくをしているといわれていますので、この観点からも人体への影響は低いといえます。
今回は2つお届けしましたが、この他にも何か気になることや、ご質問などございましたら、お気軽に診療放射線技師にお声がけください🎵
放射線部