放射線部より、皆様からのご質問の多い、レントゲン撮影時に「どこまで脱ぐ?」「これ外す?」等々、服装やアクセサリーについてお話させて頂きます。
先ず、レントゲン撮影を行う上で一番画像診断の妨げとなるものは「金属類」です。金属はX線を透過させにくい性質を持っていますので、そのままの形で画像に写ってしまい、検査部位に重なってしまうと画像診断が出来なくなってしまう可能性があります。
例えば、頭部、頚部の撮影では、眼鏡、ネックレス、ピアス、ヘアピン、ヘアゴムの継ぎ目の金属や髪飾り等、体幹部では服のファスナー、ボタン、ズボンのジッパー、ベルト、コッルセット、ピップエレキバン等。
女性は下着(ブラのホック、肩紐のアジャスター)、チャーム、ボディーピアス等、意外と様々な物が画像診断の妨げとなってしまいます…。
手部に関しては、腕時計、ブレスレット、指輪(部位による)等も検査部位と重なってしまう場合には外していただくことがあります。
あと寒~い冬場に多いカイロも画像に写ってしまいます←意外と本人さんも貼っていることを忘れがち…。
では、金属だけ外せばいいのかと言うと、、、そうでもないのです!
次に影響が出るものは簡単に言うと厚みのある服です。
服によっては画像診断の妨げとなる場合もあります。基本的には下記の通り胸部レントゲン撮影時、当院放射線部では薄手の肌着等で撮影をさせて頂くことがほとんどですが、この時に過度なプリントや刺しゅう等のあるものは脱いで頂き、検査着への更衣をお願いしています。
腹部レントゲン撮影時では、スウェット、ジャージー等の腰ゴムの部分は締め付けられている上に分厚い物が多いのでずらす、あるいは検査着への更衣をお願いしています。
もう一つ…。意外と貼っていることを忘れがちな
シップ薬!!
画像に写ってしまう場合があります!!
などなど挙げだすとキリがないのですが…。
ご来院される際、「今日レントゲン撮るかも…」と思うことはほとんど無いかと思いますが、更衣のし易い服装で来られることをお勧めいたします。
外出はオシャレ着が絶対!!という方も全然大丈夫!!
検査着をご用意しておりますのでお気軽にスタッフまでお申し付けください♪
この他にもスタッフが見て「ちょっと外したほうが…」と思うものがあればお声をかけさせていただきます。
できるだけ再撮影を減らし無用な被ばくを抑える為にも、ご協力をよろしくお願いいたします。