皆さんはEPA看護師をご存じですか?
EPA看護師とは、日本がインドネシア・フィリピン・ベトナムの3か国と経済連携協定(EPA)を締結しており、これらの国から最初は看護師候補者として受け入れ、日本の看護師国家試験に合格したのち、日本で看護師として勤めている外国人看護師のことを言います。
当院にはインドネシアとベトナム出身の7名のEPA看護師が勤務しています。EPA看護師の方たちは母国で看護師として経験を重ねたのち、家族や友達と離れ、日本語はもちろん日本の看護を学び英語または日本語の試験問題で日本人と全く同じ内容の看護師国家試験に合格しました。今もこの異国の地にて、日々患者さんと向き合っている頑張り屋さんたちです。
日本に来たきっかけは、「友達に誘われた」「経済連携協定があるから他国より来やすかった」「母国よりも医療がすすんでいるから」など様々ですが、なかには10年以上日本で看護師として勤めてきている方や日本で結婚をされた方、日本の永住権を取得した方もいます。日本人よりも難しい言葉を知っていたり、文化をとてもよく知っています。
お休みの日には太鼓や踊りを習ったり、日本人以上に日本人らしい過ごし方をされる方もおられます。時折ホームシックにかかる方もいるようですが、お休みをとり母国に帰って過ごされても、すぐに日本に帰りたくなったりする方もいます。
毎日、日本語で患者さんとコミュニケーションをとり、看護ケアを行っています。大阪弁や泉州独特の言い回しがわからなかったり、上手く患者さんの気持ちが理解できなかったり、自分の伝えたいことが上手く伝わらないことがあり落ち込んだりする日もしばしばあるようですが、日々笑顔で勤務を頑張っています。
一見黙っていると怖そうに見える看護師や、いまだに患者さんと関わるときに緊張して表情が硬くなってしまう看護師、出勤してきた時から終業まで終始ニコニコと元気いっぱいで患者さん対応している看護師など様々なEPA看護師はいますが、みんな共通しているのは日本が大好き!!だから今も日本で働いてくれていることです。
ほとんどのEPA看護師は病棟で勤務をしていますが、もしお会いすることがあれば、ぜひ声をかけてあげてください。
5階病棟のEPA看護師たちです。