5階病棟は、透析患者さんが多く入院されています。
透析をしている腎不全の患者さんは、水分を取りすぎてしまうと体重が増え、むくみなどの症状が現れます。心不全などの合併症の原因となってしまうおそれもあります。
医師から指示された一日の水分摂取量を守っていただけるよう、それぞれの患者さんに合わせて、お茶などの量を決めて提供させていただいています。
皆さんは飲み物を飲んだ時にむせた経験はありませんか?患者さんの中には飲み物を飲んだ時に誤嚥(むせなど)を起こして誤嚥性肺炎を発症してしまう方もおられます。
当院では、言語聴覚士が誤嚥のリスクを検査して必要に応じて水分にとろみをつけています。
こちらは、「とろみサーバー」という装置です。
ボタンを押すと、約150mlのお茶などが出てきます。
このサーバーの優れているところは、嚥下障害のある方でも飲んでいただけるよう「とろみ」がついたお茶を自動で作る機能があることです。
患者さんの飲み込み状態に合わせて、とろみの濃度も調節しています。
水分摂取をしていただく量や方法を考えながら提供させていただいています。