過活動膀胱とは
過活動膀胱という病名を聞いた事はありますか?最近の調査で、とても多くの方がこの病気で悩んでいらっしゃる事が分かりました。
症状
『急に我慢が出来ないような尿意が起こる=尿意切迫感』、『トイレが近い=頻尿』、『急にトイレに行きたくなり、我慢できずに漏れてしまう=尿漏れ』等の症状を示す病気で、 実に40歳以上の男女の8人に1人、80歳以上では約4割の方がこれらの症状を持っています。
原因
脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルで起こる『神経因性』とそれ以外で起こる『非神経因性』があります。
神経因性過活動膀胱とは、脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害やパーキンソン病などの脳の障害、脊髄の障害の後遺症により、脳と膀胱(尿道)の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きると「膀胱に尿が溜まったよ」「もう出していいよ」「まだ出してはいけないよ」「尿道を緩めるよ」などの信号が正常に働かなくなり症状が起こります。
非神経因性過活動膀胱とは、女性の場合、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなり排尿のメカニズムがうまく働かなくなり症状が起こります。
診断と治療
初診時は問診です。どんな症状で困っているか具体的に伝えましょう。
問診後は膀胱の機能の検査を行います。血液、尿、排尿後の膀胱エコー検査等で
比較的簡単な検査です。
治療には内服薬と薬を使用しない行動療法(生活指導や骨盤底筋トレーニングなど)があります。
これらの症状がある方は、1人で悩まず、恥ずかしがらずに泌尿器科外来受診をお勧めします。
お気軽にご相談ください。