冬の寒風が身に染みる時季となりました。
今回のブログでは、眼の病気でよく耳にする「緑内障」についてお話したいと思います。
「緑内障」は日本人の成人失明原因第1位を占める視神経が障害で視野が狭くなっていく病気です。
緑内障クイズを作ってみましたので、ぜひ挑戦してみてください!
【第1問】
緑内障は眼圧(眼球の硬さ)が高いことで発症リスクが高くなりますが、眼圧が正常範囲(10〜21)なら緑内障にはならない。
【第2問】
眼圧をきちんとコントロールすることで、視野障害の進行を遅くすることができる。
【第3問】
40歳以上の日本人の約5%は緑内障である。
【第4問】
人間の目には、誰でも見えない部分がある。
【第5問】
点眼薬は開封後、使用期限に関わらず1ヶ月くらいを目安に新しいものに取り替える。
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(ここから答えです)
【第1問】の答え:✖
(解説)眼圧の正常範囲は統計から導き出された一つの目安となっています。視神経がどのくらいの眼圧に耐えられるかは個人差が大きいです。
眼圧がとても高くても視神経が障害されない「高眼圧症」の人もいれば、眼圧が正常なのに視神経が障害を受けてしまう「正常眼圧緑内障」の人がいるのは個人差があるためです。
【第2問】の答え:〇
(解説)アメリカの眼学会で発表されたデータによると緑内障と診断された時点で眼圧を適正にコントロールすれば、その後の視野障害の進行は加齢による視野障害の進行と同程度に抑えられると言われています。一方で眼圧を適正にコントロールしないと視野障害は加齢による進行よりも速く進んでしまうリスクがあります。
【第3問】の答え:〇
(解説)日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)によると、年代別で40歳代は50人に1人、50歳代は30人に1人、60歳代は17人に1人と言われていましたが、最新のデータでは40歳以上の罹患率は17人に1人と言われています。
【第4問】の答え:〇
(解説)眼底には細い視神経繊維が百数十万本集まって直径1.5mmくらいの小さな固まりになっている部分があり、これを「視神経乳頭」といいます。
ここには網膜が無いため、光を感じることができません。このことを「マリオット盲点」といいます。
【第5問】の答え:〇
(解説)種類によっては開封後何日となっているものもありますが、それ以外は正しい使い方・保管方法を守っている場合には1ヶ月くらいが目安となります。点眼前に濁りや浮遊物などがないことを確かめておくことも忘れずに!
お疲れ様でした。これで答え合わせはおしまいです。
みなさんはいくつ正解できましたか?
このクイズが少しでもみなさんの眼の健康のお役に立てれば幸いです。
寒い日が続きますので、お体に気をつけてお過ごしください。