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リハビリブログ

理学療法士長尾が考えるこれだけは知ってほしいこと【その1】

今回は趣向を変えて「やってほしいこと」ではなく「知ってほしいこと」について話したいと思います。
リハビリをしていると、患者さんから『腰痛』の訴えを聞くことがあります。この時に「どこが痛みますか?」と聞くと『腰』ではなく『骨盤(お尻)』の所が痛むと訴えられる方がおられます。

このように『腰』ではなく『骨盤』に痛みがでている方は仙腸関節が原因で痛みが起こっている可能性があります。
ご存じの方もおられると思いますが、骨盤は4つの骨(仙骨・(左右)腸骨・恥骨)が合わさって骨盤を形成しています。
この4つの骨の中で仙腸関節(仙骨と腸骨の関節)で不安定性が起こることで痛みが発生していることがあります。
仙腸関節は半関節に分類され可動性が著しく制限された関節で、周囲の靱帯により強固に連結されています。
この仙腸関節が不安定になることで『仙腸関節障害』が起こり仙腸関節部やその周囲に痛みを起こすことがあります。

腰痛と勘違いされる方が多く、レントゲン、CT、MRIなどの画像検査では『仙腸関節障害』を見つけることが難しいとされており、リハビリで治療を行っていると原因が『腰』ではなく『仙腸関節』であることがわかることがあります。
主な原因として、中腰での作業(特に足を開いた中腰姿勢)や不用意な動作の繰り返しにより上半身と下半身の衝撃吸収を行っている仙腸関節に過度なストレスがかかることで痛みが発生すると言われています。
仙腸関節が原因で痛みが起こっている方の治療として「仙腸関節の固定」「殿部の筋力増強」「骨盤ベルトの使用」などがあります。

一度緩んでしまった靱帯は回復が困難なため、仙腸関節の不安定性が起こった方は筋肉による仙腸関節の固定もしくは骨盤ベルトを使用した外部からの固定が必要になります。
仙腸関節の不安定性が起こっている方に行ってほしい自主トレーニングをご紹介します。
【お尻の筋力増強トレーニング】
①横向きの姿勢で股関節90度、膝関節90度ぐらいまで曲げます。

②その姿勢から膝を指1本か2本分程度持ち上げて20秒キ-プします。

③20秒キープしたら、ゆっくり膝を降ろします。
④①~③を3セット行って下さい。
【お尻の筋力増強トレーニング】は1日に朝・昼・夜にそれぞれ行って下さい。お尻の筋力の増強に努めることで仙腸関節の不安定性の改善を図っていきましょう。

 

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